lib/bcdice/game_system/Nuekagami.rb
# frozen_string_literal: true
module BCDice
module GameSystem
class Nuekagami < Base
# ゲームシステムの識別子
ID = 'Nuekagami'
# ゲームシステム名
NAME = '鵺鏡'
# ゲームシステム名の読みがな
SORT_KEY = 'ぬえかかみ'
# ダイスボットの使い方
HELP_MESSAGE = <<~MESSAGETEXT
・喪失表(xL)
BL:血脈、LL:生様、SL:魂魄、FL:因縁
・LR:喪失取戻表
・門通過描写表(xG)
HG:地獄門、RG:羅生門、VG:朱雀門、OG:応天門
MESSAGETEXT
def eval_game_system_specific_command(command)
info = TABLES[command.upcase]
return nil if info.nil?
name = info[:name]
type = info[:type]
table = info[:table]
text, number =
case type
when '1D20'
get_table_by_nDx(table, 1, 20)
end
return nil if text.nil?
return "#{name}(#{number}) > #{text}"
end
TABLES =
{
"LR" => {
name: "喪失取戻表",
type: '1D20',
table: [
'鬼化。妄執かくして鬼と結実す。欠けたるところすでになし。あやかし、己の欠けたるを足せり。すなわちその身、人ならず。',
'妄想。とくと見よ。何も失ってなどおらぬ。この肉この魂この身上、欠けたるところぞなし。欠けし夢を見しのみ。全て夢なり。',
'鵺型。肉に内に暗雲ゆらめく。欠けたるところ漂うそれは、鶴が欠片。暖昧の境界なれば、失いしものまた戻りたるが如く。',
'諦観。己が身を知る。望む愚かを知る。足掻く愚かを知る。心は折れり。望みは絶えり。諦めることで足るものもある知らむ。',
'屍漁。もはやいかな所業もいとわず。されば数多の骸を漁り、ついに欠けたるを満たせり。代わりに欠けたる心、知ることぞなし。',
'呪刻。あまねく呪はば、己も囚わる。己を騙る呪い、己を捕らえ絡めれば、欠けたるもまた満ちて見ゆる。',
'得心。すべては己の行いの結果なれば、因果応報。それなきは不具合なれど、得心せり。もはや悩めどせんなきことなりや。',
'奪取。無ければ、奪え。あな妬ましと思わば奪え。奪いて己がものとせよ。さすればたちまち、欲するところ戻れり。',
'罪価。己が罪を知れり。かくあさましき罪業に比ぶれば、己が失いしもの、なんと軽きことか。さあれば、悩むるに能はず。',
'代替。失へるもの、未だ失われり。されど、代わるものを得たり。二度とは失うわじ。失わばその痛みに狂い果てむ。',
'受容。納得はなし。諦観はなし。されど受け入れり。欠けたるもまた己なれば、欠けるところもて満たさば、それ己ならずや。',
'代行。かかる身にそれなくとも是。かく行い為すは、己が筆ならず。代わりて為す者、信ずべきあらばこそ。',
'適応。心痛むる時多けれど、欠けたるにも馴れたり。もはや欠けるに不自由なし。さればそれすなわち、欠けたるに非ず',
'妖賞。大妖に遇ひて、饗応す。彼の妖、大いに慶びてその身に欠けたるを与へむ。それ異様なれど、用は足れり。',
'奪還。つひに奪われしもの、奪い返せり!取り戻せしそれ、再び手の内に収まりて輝けり。けしてまた手放すことあらじ。',
'本懐。己の求むるを、ついに為し遂げり。もはや己が力、己が技、疑うところなし。己が有様になんぞ足らざるあるべきや。',
'取得。艱難辛苦ぞありや。ついぞ果てに失いしそれ、身に修めん。ただ取り戻せしものにあらじ。新たに得たりしや。',
'賜物。その欠ける様、彼の人あはれに思いて、かくなるを与え賜り。以て、満ちたる己、彼の人にまた仕えむ。',
'大悟。足掻けれど足掻けれど、満ちることなし。足りざるは自然。己の姿を受け入れむ。されば欠けたるに、悩まさるるもなし。',
'望月。欠けたる月が満ちるが如く。欠けたるは突然に戻れり。いかなる誠、いかなる印か、知るものはあらず。'
],
},
"BL" => {
name: "血脈の喪失表",
type: '1D20',
table: [
'髪の色。一夜にしてあなたの髪は白くなった。',
'視力。周囲がぼんやりとしか見えない。',
'所作。体の一部がまともに動かせない。',
'痛み。体が痛みを感じなくなってしまった。',
'容貌。顔に大きな傷や火傷を負った。',
'血の気。あなたの肌は血の気を失ったままだ。',
'赤い血。体を流れる血が異様な色となった。',
'子を作る力。子を作る力を失った。',
'器用さ。体が常に小さく震えている。',
'健康。病を患った……体が衰弱している。',
'寿命。あなたの寿命は残りわずかとなった。',
'ぬくもり。その体は常に冷たい……。',
'片目。片目を失ってしまった……。',
'片脚。片脚を切り落とされた!',
'片腕。片腕を切り落とされた!',
'生命。あなたの鼓動は止まって久しい。',
'真の力。本来の力がほとんど発揮できない。',
'肉。異様に痩せたか、体の一部が白骨化している。',
'人の体。体が歪み変わり、異形と化した。',
'己の体。今は他人の体を借りている。'
],
},
"LL" => {
name: "生様の喪失表",
type: '1D20',
table: [
'主君の寵愛。不興を買ってしまった。',
'師匠。死んだか、あるいはあなたが捨てられた。',
'面子。大いに恥をかいた。このままにしておけない。',
'時間。今まで精魂を傾けて来たものは無駄だった。',
'血縁。信じていた生まれではなかった……。',
'家宝。家の宝、あるいは形見を奪われてしまった。',
'恋人。死んだか、あるいは奪われた。',
'運。何をやってもうまくいかない。',
'財産。騙し取られたか……。あるいは使い果たした。',
'名声。あなたの名声は地に落ちている……。',
'居場所。居るべき場所、身分を失ってしまった……。',
'地位。かつての地位は失われたのだ。',
'日常。こんな世の中でも平和に暮らしていたのに。',
'相棒。死んだか、あるいは裏切られた。',
'仕える人。死んだか、あるいはあなたが捨てられた。',
'人望。かつてあなたを讃えた人が、今やあなたを罵る。',
'家族。死んだか、あるいはあなたが捨てられた。',
'故郷。何者かに滅ぼされたか、あるいは自滅した。',
'守るべき人。守るべき人を守れなかった……。',
'自由。脅され縛られ、誰かの命令を聞くしかできない。'
],
},
"SL" => {
name: "魂魄の喪失表",
type: '1D20',
table: [
'誇り。誇りなど残ってはいない。',
'心の余裕。今を生きるだけで精一杯。',
'敬う心。己こそが全てだ。',
'気力。何もやる気がおきない……。',
'安眠。夜毎の悪夢に、まともに眠れない。',
'信じる心。二度と人など信じるものか。',
'愛。もはや誰かを愛することなどない。',
'夢。前に見えていた光、目標。今は闇の中だ。',
'一線。己の中の超えてはならぬ線を踏み越えた。',
'信じたもの。かつて信じたのはまやかしだった。',
'人の心。この世で人の心が何の役に立つ?',
'瞳の光。全て虚しいものとしか見えない。',
'希望。この世に何を望むというのだろう?',
'自制心。己を抑えて何とする?',
'涙。その目が涙を流すことはない。',
'笑顔。二度と笑いなどしないだろう。',
'大切な記憶。どうしてか……記憶を失っている。',
'本当の自分。己を偽りすぎて、本来の己を忘れた。',
'正気。今のあなたは狂気の沙汰だ!',
'己の意志。あなたは誰かの人形。道具に過ぎない。'
],
},
"FL" => {
name: "因縁表",
type: '1D20',
table: [
'仇敵。奴は敵だ。あなたの敵だ。',
'殺意。殺してやりたい。',
'蔑視。口ほどにもない存在だ。',
'嫉妬。なぜアイツだけが……。',
'恐怖。恐ろしい。あれを怒らせてはいけない。',
'目障り。邪魔だ。気に入らない。',
'利用。役に立ってくれそうだな。',
'玩具。せいぜい楽しませてもらおう。',
'依存。あの人がいなければいけないのだ。',
'欲望。お前が欲しい……。',
'好敵。なかなかやるじゃないか。',
'憐憎。哀れな……。',
'悪友。腐れ縁。信用できないが妙に心地いい。',
'畏怖。あの人には逆らえない。',
'恩義。恩がある……返さなければ。',
'親友。心から信じられる友だ。',
'尊敬。あの人のようになりたい。',
'相棒。言葉はなくとも全てが通じ合う。',
'思慕。恋をしてしまった。',
'主君。心の主君。身命を賭して守り仕える。'
],
},
"HG" => {
name: "地獄門通過描写表",
type: '1D20',
table: [
'背後見れば、地獄の門をば幻視せり。危うき次第を知りたり.',
'必死に歩めり。背後に穂れし血と臓脈、こぼしたるが心地なれど。',
'背後の地に深き爪痕あり。己を捕らへむとせる鬼の爪跡かと思ふ。',
'劫火に焼かるる己を幻視す。汗にまみれ覚めれば、己が所業悔悟せり。',
'水鏡に映る己を見て目を覚ます。彼のままなれば地獄に堕つると。',
'天に鶴騒ぎたり。御身が魂晩取り逃がしたりと吃るが如く。',
'足が泥淳に囚わるる幻視。引きずり込む亡者。必死に逃れ至れり。',
'陰に蠢く餓鬼を見ゆ・明日は己ぞと思へば、背も震えたり。',
'喪失の苦しみ、いくばくか休めり。他を思う心地ぞ生まれり。',
'いみじう悩み苦しけれど、やがてそれも馴れり。今や苦しみならず。',
'しずけき雨降らば、己が所業洗い流さるるとも、思へたり。',
'汚泥が如く絡みし過ぎたる日々、わずかに離れたる心地ぞする。',
'背負いし怨念ら退き薄れむ。これなるは縁がゆへか、心地ゆへか。',
'内に孕むる絶望へ、連理たれと希望の芽、萌ゆる。',
'生温かき風と共に、大粒の雨降れり。すわ血の雨かとも思へり。',
'人と関わりて縁を見ゆ。抱ふるもの、いくらか少なくなりき。',
'夢枕、あるいは白昼夢なるか。神仏現るるにすがりたり。',
'劫火の中、白き手が己を引けりと幻視す。あるひは過去の縁か。',
'蛙呑む蛇を見たり。あさましき業に、己をふと顧みぬ。',
'心中にて、かそけき希望の糸見へり。慎重にたぐりて登らむとす。'
],
},
"RG" => {
name: "羅生門通過描写表",
type: '1D20',
table: [
'むごき所業、目にせり。心強張りて、常の様にてあれず.',
'人の目に、己を嗤ふ気配感じたり。怒り、悔み、恥ぞ覚えむ。',
'鬼の腕より、ついに逃るるか.おぞましき震へぞ、治まりき。',
'辻吹く風に、人骨散れり。たちまち無常の感、起こりて心改めたり。',
'愛憎恩普、いよいよ狂ほしく。猛るまま、ただただ前へと進めり。',
'飢えたる犬の如し。泥水すすりても前に進み、想い果たさむ。',
'喪失、取り戻すは近し。思はず、あさましき笑みぞ浮かべり。',
'いやしき者ども、あさましき目を向くる。蔑みてまかり通らむ。',
'喪失の夢繰り返すこといくたびか。もはや業苦の炎冷め、常日頃の如し。',
'あるひは己の内よりか。あやしき声あれば欲心また昂ぶらむ。',
'死人を見、成仏を祈れり。心あらば、己が内にて仏も宿らむ。',
'ただただ世の無常を知れば、哀愁の情あふれ感じむ。',
'路地に小さき花咲くを見ゆ。我執の心晴れたる心地せり。',
'冷たき風あらば、情動わずかに治まりて、落ち着きたりけり。',
'酒を飲めり。酔ひたる心地の内に、業苦も曖昧とならむ。',
'見えざる大門潜りしか。境目超えたるを感ずる。いざ、知らずの地平へ。',
'乞食坊主に逢ひて、恵む。これもまたいくばくの功徳なりきや。',
'子供ら遊ぶを見ゆ。己が古きを思へば、思はず顔ほころびぬ。',
'暗雲に包まれし都なれど今その身に、いくばくかの光差し照らしけり。',
'神仏の似姿、幻視す。されば、いかな身にも信心のいくばくか起これり。'
],
},
"VG" => {
name: "朱雀門通過描写表",
type: '1D20',
table: [
'雷響きて、暗霊いよいよ濃ゆし。己が先を見せるるが如し。',
'今一つ取り戻すは及ばぬ口惜しきに、鬼が如く唸りし。',
'求めし手、届かずも絶望すれど再び、ふらふらと歩み出さむ。',
'かたときの福なるか。狐に化かさるるが如く、鹿なる泡沫の夢。',
'流るる血。朱に染まる視界。されど、染まらざる中に光あり。',
'己が臓腑抉るが如く。己が業、抉り捨て進まん。',
'先に狐の影見ゆ。あやしけれど、迷ひながら、狐を追へり。',
'大いなる境を越えたるかと思えり。未だ道半ばなれば油断許さず。',
'暗雲に白鷺翔けるを見ゆ。瑞兆なれば希望もまた湧きぬ。',
'内より翼の出るが心地せり。いざ思い切りて、翔ばむ。',
'割れた杯より漏れたるも、重ねたる杯に。合一せば余さず受けり。',
'心激しくして魚跳ねるが如く。その実も暗き水面より跳ね出たり。',
'貴き牛車と行き逢はむ。幽かな香に、目ぞ覚めたる思いせり。',
'ふと口をついて歌詠めり。何者か下の句継ぎて、心合わせむ。',
'知らずの人より、送られし歌あり。返歌いかがせむかと思ひたり。',
'鳥の巣立つを見たり。己もまた、新たな道歩むべきぞと心せり。',
'暗雲貫きて、空に月あり。天より見らるる心地して、行い正せり。',
'目的近づけど、心重し。胸痛みて、いみじう哀し。',
'不意に仏心起こりて、万物慈みの念おぼえたり。',
'頭上より何者かの楽の音、饗けり。その身、祝はるる心地せり。'
],
},
"OG" => {
name: "応天門通過描写表",
type: '1D20',
table: [
'光捕らへど暗し。新たなる地獄の門に落つる己を知りたり。',
'求めしもの得たり。されど、なにものか失いし心地ぞせる……。',
'狐鴫きて自覚むる。全て一夜の夢の如し。痛みもまたしかり。',
'なにゆへか、涙こぼるる。ただ涙こぼれ、業苦もまた流れむ。',
'人想ひて、未練生まるる。己が幸求めれば、死を畏れむ。',
'打ち返す波の音聞く。遥か遠く、旅立ちたむと念、生じたり。',
'実る稲田を幻視す。もはや都の有様、人住む地に非ずと思へり。',
'取り戻したるに、ただただ歓喜す。もはや周りの様も感ぜず。',
'あまたの人の目、御身見てざわめくを感ず。優越の心地あり。',
'かけがへなきもの、見つけたり。今はただ、そを喜ぶのみなれば。',
'天盤にて星巡り、時満ちて、方合へり。なればその身にも幸ありむ。',
'幾年月ぞ、剥那の如し。思ふれば囚わる檻も、無きかと見ゆ。',
'天より鵺退きて、日の光差す。浴びる中、魂魄またぬくもりを覚えり。',
'風流、解する心あらば天地自然もまた並び、自らその内に合一せむ。',
'いかにせで、己の在り様を責むるや。己は己なれが、気に負うに値せず。',
'あまねく世のことども、遠く鈍く思ひて心安らかなる境地に至れり。',
'天遠く光差せば、淡き虹も浮かべり。何処かへ渡す橋とも見ゆ。',
'天より一輪の花舞い降りて、御身の手に落つ。心また花咲けり。',
'鵺の内に竜神舞へり。風雨激しく、身濡らせど、心清々し。',
'都の暗雲、晴れたる日も稀にあり。なんぞ魂魄晴るる日なしや。'
],
},
}.freeze
register_prefix(TABLES.keys)
end
end
end