resources/ja/tests.yml
#about test
tests:
doc1:
name: レベルの決め方
doc: |
達成レベルはレベルA、レベルAA、レベルAAAの三つがあります。
レベルAには、「1.1.1 非テキストコンテンツ(文字でないコンテンツなので、視覚障害者のスクリーンリーダの対象とならず、特別の配慮がないと視覚障害者が情報を全く取得できないもの)」や「2.1.2 キーボードトラップなし(キーボードではまったくアクセスできないコンテンツを作ってしまうと、キーボードしか利用できないユーザを阻害してしまうことがある)」「2.3 発作の防止(ページ内で閃光を放つコンテンツがあると、利用者の中にはてんかんの症状を起こしてしまうことがある)」など、いわば「最低限配慮すべき達成基準」がまとまっています。
レベルAAでは、レベルAでは予算や工数的に対応が難しいが、対応することが望ましい項目が追加されます。たとえば天気予報等ライブの動画へのキャプションの付与(1.2.4)や、収録済みの動画への音声解説の付与(1.2.5)などが求められるようになります。
レベルAAAでは、収録済みの動画への手話の付与(1.2.6)や、難しい言葉の利用への配慮(3.1.3や3.1.5)など、かなり高度な対応を求められます。一般的な方針としてこのレベルを目標とすることは推奨されていません。
総務省が提供する「みんなの公共サイト運用ガイドライン(2016年版)」では、公的サイトではレベルAAへの準拠を推奨しています。
urls:
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name: みんなの公共サイト運用ガイドライン(2016年版)
url: http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/b_free/guideline.html
doc2:
name: 適合、準拠、一部準拠、配慮
doc: |
JIS X 8341-3:2016は、JISマーク表示制度の対象規格ではないので、いわゆる「JISマーク」を付与することはできません。また「適合」の表記に関しても、JIS Q 17050-1およびJIS Q 17050-2に沿った適合性評価を経ないと、表記できないことになっています。
これを救済する形で、「準拠」という対応度の表記が生まれました。
「準拠」は、試験を実施し、達成基準を満たしていることが確認できれば表記できます。
「一部準拠」は、試験を実施し、達成基準の一部を満たしていることが確認できれば表記できます。
「配慮」は、試験の実施は不要ですが、アクセシビリティ方針を掲げている必要があります。
「準拠」「一部準拠」のいずれもアクセシビリティ方針を掲げることを義務付けています。
urls:
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name: ウェブコンテンツの JIS X 8341-3:2016 対応度表記ガイドライン
url: https://waic.jp/docs/jis2016/compliance-guidelines/202104/
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name: ウェブアクセシビリティ方針策定ガイドライン
url: https://waic.jp/docs/jis2016/accessibility-plan-guidelines/201604/
doc4:
name: 「ウェブページ一式単位」の選出方法
doc: |
「ウェブページ一式単位」でのチェックの場合は、「全て」「ランダム」「代表的なページ」「ランダム+代表的なページ」の何れを対象としているか明示しましょう。
「全て」は文字通り全てのページを対象とします。
ウェブサイトの規模が100ページを超えるようなサイトの場合は、「ランダム+代表的なページ」が、推奨されています。「代表的なページ」には、トップページは当然ですが、サイトの中で主要なコンテンツであると考えられるページを対象に含めるようにしてください。
「ランダム」および「ランダム+代表的なページ」における抽出数の目安は、40ページほどを目安とすると安全です。
urls:
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name: JIS X 8341-3:2016 試験実施ガイドライン
url: https://waic.jp/docs/jis2016/test-guidelines/202012/
doc5:
name: アクセシビリティ方針
doc: |
アクセシビリティに配慮をしているサイトは、アクセシビリティ方針を公開すると良いでしょう。アクセシビリティ方針には、「どのサイトを対象とするか(URLとサイト名の記載)」「サイト内のどのページのアクセシビリティを重視するか」「除外する項目(PDFや動画など)の有無」「目標とする達成レベルと達成予定期日」などを記載することが推奨されています。
urls:
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name: ウェブアクセシビリティ方針策定ガイドライン
url: https://waic.jp/docs/jis2016/accessibility-plan-guidelines/201604/
doc6:
name: アクセシビリティ・サポーテッド
doc: |
一般的なブラウザなどで利用可能な実装方法である場合、「アクセシビリティ・サポーテッドである」と言えます。
アクセシビリティ・サポーテッド情報は、ウェブアクセシビリティ基盤委員会が提供しているAS情報で確認できます。
urls:
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name: アクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報
url: https://waic.jp/docs/as/
doc7:
name: 同期したメディア
doc: |
端的に表現すると、映像と音声が同時に流れる動画。「音声しか含まない」「映像しか含まない」と区別するために用いられる用語。
urls:
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name: 時間の経過に伴って変化するメディア
url: https://waic.jp/docs/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv.html
doc8:
name: 「非テキストコンテンツ(動画や音声)」でアクセシビリティを確保するためのメモ(レベルA)
doc: |
共通:動画内でも色や形に依存した情報提供をしない(1-3-1a、1-4-1a)。また自動再生される場合は、利用者によって停止できるようにしておくこと(1-4-2b)。また閃光に関しても注意を忘れないでください(2-3-1b)。
音声のみ(収録済):音声と同等の内容のテキストを用意する。話者や(笑い)などを忘れないようにする(1-2-1c)。
音声のみ(ライブ):「ライブ音声であること」と「なんのライブ音声であるのか」を説明する(1-1-1f)。
映像のみ(収録済):映像と同等の内容のテキストを用意する。話者や画面説明を忘れないようにする(1-2-1d)。
映像のみ(ライブ):「ライブ映像であること」と「なんのライブ映像であるのか」を説明する(1-1-1f)。
同期したメディア(収録済):メディアには「キャプション」を提供する(1-2-2b)。音声解説または書き起こしテキストを用意する(1-2-3a)。
同期したメディア(ライブ):「ライブ動画であること」と「なんのライブ動画であるのか」を説明する(1-1-1f)。
urls:
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name: 時間の経過に伴って変化するメディア
url: https://waic.jp/docs/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv.html
doc9:
name: 「非テキストコンテンツ(動画や音声)」でアクセシビリティを確保するためのメモ(レベルAA)
doc: |
音声のみ(収録済):レベルAと同じ。
音声のみ(ライブ):レベルAと同じ。
映像のみ(収録済):レベルAと同じ。
映像のみ(ライブ):レベルAと同じ。
同期したメディア(収録済):レベルAでは、音声解説は義務ではないが、レベルAAでは、音声解説を義務化する(1-2-5a)。
同期したメディア(ライブ):キャプションを提供する(1-2-4b)。
urls:
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name: 時間の経過に伴って変化するメディア
url: https://waic.jp/docs/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv.html
doc10:
name: 「非テキストコンテンツ(動画や音声)」でアクセシビリティを確保するためのメモ(レベルAAA)
doc: |
共通:音声コンテンツがある場合、背景音と前景音の差を十分確保してください(1-4-7b)。また、背景音ミュートも求められます(1-4-7c)。
音声のみ(収録済):レベルAと同じ。
音声のみ(ライブ):正確な代替コンテンツを用意する(1-2-9a)。
映像のみ(収録済):拡張音声解説を提供する(1-2-7a)。正確な代替コンテンツを用意する(1-2-8a)。
同期したメディア(収録済):手話通訳の提供(1-2-6a)と拡張音声解説(1-2-7a)と正確な代替コンテンツを用意する(1-2-8a)。
同期したメディア(ライブ):レベルAAと同じ。
urls:
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name: 時間の経過に伴って変化するメディア
url: https://waic.jp/docs/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv.html
doc11:
name: 「非テキストコンテンツ(カルーセル・スライドショー)」でアクセシビリティを確保するためのメモ
doc: |
ウェブサイトにはしばしば「カルーセル(スライドショー)」が設置されます。カルーセルは複数の情報を一箇所で、多くの利用者にとっては目立つ場所に、設置できるため、場合によっては便利なものですが、利用者によっては、バリアになります(2-2-1b)。
利用者によっては、自動的な動きのあるコンポーネントは、利用者の集中力を妨げ、本来得たい情報の取得を阻害することがあり、これが致命的な問題になることがあります(2-2-2b)。
カルーセルに関しては、「利用しない」あるいは「自動再生しない」あるいは「わかりやすい停止方法を提供する」のいずれかの措置を検討してください。
urls:
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name: 時間の経過に伴って変化するメディア
url: https://waic.jp/docs/UNDERSTANDING-WCAG20/media-equiv.html